純正受けル批判

ウンチノミー

【ポケモンSV】風林火山の相性表(改良版)

新しい相性表


林はどの属性にも有利・不利とならないとした方が良いと思われたため再考察しました。

要旨(前記事と同じ)

 本稿は、かんちゃろー氏の提唱する風林火山理論における4属性の有利不利関係について、文献的根拠に基づいて論理的に導きだされた仮説を提示するものである。

風林火山理論とは(前記事と同じ)

 風林火山理論とは、ポケモンを風・林・火・山の4属性に分類する理論である。(一般には、林は数値は低いがうまく使えば強いポケモン、山は耐久が高く打ち合い性能が高いポケモンとされている。)しかし、彼自身によって体系的な解説が記述された元素人格論とは異なり、風林火山理論についての体系的・包括的な解説は存在せず、同理論についての情報は断片的なものにとどまっており、完全な理解を獲得することは困難を極める。

風林火山の相性関係についての仮説

はじめに

 風林火山間の有利不利については明示的に語られることはなく、そもそも相性があるのかすら自明ではない。しかし以下のような投稿がある。

ここからまず風林火山には相性が存在することが推測できる。次にこの投稿から、風と山からなるサイクルは火と山からなるサイクルに勝つと考えた。

サイクル同士の相性について

 サイクルAがサイクルBに有利とはどういうことだろうか。私は「Bに属する任意のポケモンについて、それを受けられるポケモンがAには存在するが、Bに属するどのポケモンでも受けられないポケモンがAには存在する」と答える。「aはbを受けられる(すなわちaはbに有利である)」をa→bと書くとこれは以下のようになる。

「サイクルAはサイクルBに有利である」iff

(ⅰ)∀b∈B,∃a∈A(a→b)

かつ

(ⅱ)∃a∈A,∀b∈B(¬b→a)

風火山の相性

 ここまでの議論から、A={風,山}、B={火,山}として考えればいいことが分かる。(ⅰ)から以下が成り立つ。(※1)

∃a∈A(a→火)・・・①

∃a∈A(a→山)・・・②

②から風→山が分かる。(※2)①から「風→火または山→火」となる(※3)が、風に不利なのは山なので山→火とする。まとめると

風→山→火

この場合¬火→山かつ¬山→山なので(ⅱ)も成り立つ。(※4)

林について

 以下のような連続した投稿がある。

ここから林は辛そうな顔をしながら戦うポケモンだと分かる。辛そうな顔をしながら戦うのはどんな時かだろうか。おそらく、特に有利でもないが、交代しなければいけないほど圧倒的不利でもないときだろう。よって林はどの属性に対しても有利でも不利でもないと考えた。

結論

 ここまでの議論に火→風を補うと以下のような三角関係を構成することができる。

林はどの属性にも有利(不利)でない

課題(前記事と同じ)

 この仮説を検証するには実際に風林火山のそれぞれに該当する具体的なポケモンについて考える必要があるが、風林火山の定義はよく分かっていない。(特に風と火)そのため今後は4属性それぞれの定義を明らかにすることが最大の課題となるだろう。

注(わかんなかったら読んで)

※1

(ⅰ)∀b∈B,∃a∈A(a→b)

より∃a∈A(a→b)はbにB={火,山}のどの元を代入しても成り立つ。よって

∃a∈A(a→火)かつ∃a∈A(a→山)が成り立つ。

※2

∃a∈A(a→山)・・・②

よりa→山を成り立たせるa∈A={風,山}が存在する。しかし山→山とはなり得ないため風→山となる。

※3

∃a∈A(a→火)・・・①

からa→火を成り立たせるa∈A={風,山}が存在する。したがって風→火または山→火のいずれかが成り立つ。

※4

¬火→山かつ¬山→山のとき、∀b∈B(¬b→山)が成り立つため

(ⅱ)∃a∈A,∀b∈B(¬b→a)

が成り立つ。